あけましておめで都市ございます

改めまして、あけましておめでとうございます。
今年もゼミ活動ブログ等々、より一層のご支援賜りますよう研究所員一同心よりお願い申し上げます。ワイルドバンチ研究所です。
さて、今年もゼミが始まりました。正月ぼけにも屈せず、今年度の「締め」に向けて心構えも新たに再始動です。

写真は正月休業中の宿題を各自持ち寄り、確認検討中のひとこまです。

風街うえの

本日は今年最後のゼミでした。時が過ぎるのははやいもので、もう今年もあと一週たらずでしょう。どうってことないようで、やっぱりどこか寂しいですね。

さて、本日はクリスマスにもかかわらず、陽光の差し込む上野の路地を通り抜けながら萬年町貧民窟の跡地調査をおこないました。
クリスマスと言っても今日25日は昨日のロマンチシズムがもう年末大掃除に片付けられているようでした。スーパーマーケットのローストチキンはお正月の照り焼き鳥に塗り替えられていましたし、家にサンタクロースは来ませんでしたし。
そんなことはどうでもいいとして、敷地を歩いてみると、ちらほらと周りの開発に取り残されたトタン葺きの木造民家たちが少し傾きながら静かに佇んでおりました。休日の午前の住宅街は静かです。
N

この素晴らしき都市世界

こんばんは。ワイルドバンチ研究所です。
本日はゼミの後にこの素晴らしき都市世界を讃えながら、ワイルドバンチ研究所の今後ますますの発展を願って忘年会が開催されました。
研究室で会議を終えた後に一次の会は高田馬場の某餃子店へ。忘年会があるとなると会議そっちのけの所員ばかりで、到着するなり餃子200個を平らげました。吃好了。その後に二次の会はカラオケなるものにうつつをぬかし、今年のことをすっかり忘れることに成功しました。また明日から頑張ります。
N

明日のこと

先日のゼミ時間には来年度のゼミの方向性について話し合う機会があり、下のような案が出ました。未だ構想段階で時期尚早かもしれませんが、これから徐々に詰めてこうと思っております。
設計活動については
コンペ(Architecture for Humanityを中心にその他諸々積極的に)
ワークショップ:参加或は主催し社会との接点を持つ(実施プロジェクトなど目指す)
研究活動については
都市、貧困(第三世界から東京の流浪民まで社会的弱者)の研究を中心に
設計プロセス論:設計者・クライアント・施工業者の関係、生産システム
時間デザイン論:建築の変遷(設計・竣工・劣化・補修・増改築・破壊)、都市の開発から衰退疲弊、「計画」概念
読書会については
興味深い本募集中(ゼミの根本の方向性に依りけり)
と、ざっくりと言えばこのような感じでした。まだ今年も終わっていないのですが、来年度のことを考えると、何だかわくわく心躍るのは私だけでしょうか。
N

夜な夜な研究所

ワイルドバンチ研究所は夜に目覚め、朝になると微睡みの淵を彷徨い倒れます。うそです。

発表日が近づいて連日の作業に研究所員の顔にも疲れの色が見えていますが、しかし、都市研究は一日にして成らず。蓄積あるのみなのです。
最近は夜中になると自然とひとけも疎らになって、終いに研究室はワイルドバンチ研究所員の独占状態と化し、だからと言って特に皆の気が狂うわけでもなく、心地よい緊張感のもとに作業の時間が流れます。でも徹夜はしませんよ。効率悪いですからね。
毎夜研究室の戸締まりをして電気を消します。誰もいない大学の庭を横切って帰りつつ、今宵の風は生暖かく、頬に当たって心地よかったです。
N

資料の収穫日その2

昨日は資料収集へ、転がる石のように、東京中を駆けずり回った一日でした。

浜松町の公文書館へ行き、資料のマイクロフィルムと睨み合ったのち、
(皆さんマイクロフィルムをいじる機械をご存知でしょうか。そのローテクぶりが凄まじく、3時間くらい使っていると逆に心地よくなります。機械に通したフィルムを流しつつ、印刷したいところでボタンを押すと、そこでフィックスされて出力されます。ガチャンと大きな音とともにフィルムが固定されスキャンされるのですが、何度かやっているうちに、なんだか自分が映画監督になってフィルムを編集している気分に陥ります。
ううん、こう書いたところで、伝わりにくいかもしません。
ところで、公文書館の受付職員さんは何処かを退職された割とご高齢の方々が和気藹々とされていて、いつ行っても心和みます。ちなみに我々が訪れた日には、前日に「ためしてガッテン」高血圧編をやっていたらしく、その話題で持ち切りでした。)
東京の大地を闊歩しつつ東京都立中央図書館へ。
途中に芝の増上寺の境内を通り、麻布の高級住宅街をするりと抜けて江戸と東京をちょろりと堪能しました。
ワイルドバンチ研究所員は皆々都市のあれこれに関心を持っているわけで「ここら辺はこうだね」「ああそうだ」「いや、地形的に」「江戸の町割が」「この坂は」などと話に花を咲かせつつ、時折不意に道中の名建築に出くわしたりなんかして、何となし得をした気持ちになるのです。
N

都市の時相に乗りたい

こんにちは。もうすっかり木の葉も色づき終わり、散ってゆくのみ、冬が来ておりますね。
ワイルドバンチ研究所は土曜日深夜の誰もいない研究室で、粛々と議論を進めておりました。

今回は前回採集した地図を整理して、時系列に並べてみて、どの程度に都市の変遷を追っていけるか検討していきました。分析の軸は土地の所有と利用ですが、その他に地域の文化的固有性や建築形態なども分析対象とすべきでしょう。
われわれの目前の対象敷地は四谷ですが、四谷について言えばその特徴的な地形から始まり、先行形態としての江戸城外掘など、また四谷怪談などにみられる(かもしれない)土着の文化性、貧民窟という歴史的事象など、すべてひっくるめて、うまく現在に落とし込みたい、そこからまた何か始まっていくはずです。
今年も暮れかかっているこの頃のため、本年を締めくくるに相応しい成果が出せるように頑張ります。
N