都市の血肉

人々の行き交う道の上を見上げれば、木の葉舞い散る今日この頃
卒業論文も佳境で研究室内の空気も鋭くなりつつあるなかに、今回のワイルドバンチゼミは5時間に渡る長丁場でありました。

主な作業内容としましては、方法論の参考文献として青井哲人『彰化1906年 市区改正が都市を動かす』を皆で読みつつ、内容について議論、またわれわれの研究対象である東京にどのように応用可能であるかまで、たっぷり議論致しました。し尽くされました。ふう。
特に『彰化』の「地誌的/位相的」の理論においては、「位相的」が何たるかについて、ホワイトボードの上で何度も図が描かれては訂正、いやこうだろう、いやいや、そうではない、はて、そうなっては、うむ、それでは、というふうに、激しく刺激的な時間が流れていきました。
途中、陣内先生の『イタリア都市再生の理論』における「ティポロジア」なども参照しつつ、最終的には共通理解を得る事が出来、一件落着。「これぞゼミ」という濃密な議論になって、何となく自己満足であります。
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